
「新入社員は始業時間の30分前には来い!」
なんじゃそりゃ…と思う人も多いですよね
おっしゃる通り、私もこれだけ言われたらむしろ遅刻してやろうかと思ってしまいます
これは上司の言葉が全然足りません
「他の先輩たちが遅刻ギリギリで来ても何も言わないのに…」
これはたとえ自分が怒られているわけではなくても、誰もが思うことだと思います
今回は入社時から
- 遅刻をしない
- 愚痴を言わない
- 雑務を文句言わずにやる
をきっちり守って信頼をもぎ取った私が、こういった“新社会人への洗礼”のモヤモヤにお答えします
目次
「新入社員は遅刻をするな!30分前に出社しろ!」の真意
“新入社員は”=「始めが肝心だ!」

会社と新入社員の信頼関係は0から始まります
これは覚えておいてくださいね
ちょっと厳しい言い方ですが、上司も新入社員も、お互いのことは何もわからないのに「相手の言うことは全部正しい!」なんて思えませんよね?
もし紹介等で入社した人も同じです
私の勤め先に
「自分は社長の友達だから入社させてもらったんだ~」
という人が入社してきましたが、折角有名大学を出ても挨拶すらできない人もいるので
社長の紹介だからといって信用できるかと言われたらまったくもってNOです
むしろできなかったときの信頼度の下がり具合がえげつないです…
新入社員に求めるもの
実は、上司は新入社員に対して優秀さは求めていません
よく、入社して間もないのに
「私は○○の資格、スキルを持っているので、即戦力です!」
と言っていきなり先輩と同じ土俵に立ちたがる新人がいます
威勢がいいのはいいです、むしろ私はこういう新人はちゃんと伸びてくれると思うので全力でサポートします
しかし、仕事の意気込みとは裏腹に小学生でも守れる“遅刻をしない”という仕事以前の基本を守れないまま仕事をしているとどうなるでしょう
「この新人は社会の基本も守れないなら大事な仕事は任せられない、違う新人に任せよう」
と、折角スキルをもっているのに生かす機会をもらえないということにもなりかねません
同期の中でも大きく後れをとってしまうこともあり得ます
会社に入ったからには個人プレーの仕事というのは少ないと思います
ルールを守らずに仕事をしていると、段々周りの人と向いている方向が違ってきたり、連携が取れずにつまづくことが多くなります
それ以前に先輩と同じ土俵に上がる為の試練として、当たり前のことはできるようになりなさい、と一年目は特に厳しく指導しているのです
2年目以降は怒られかも、そのかわり…
だからといって2年目以降、又はベテランになれば遅刻をしいていいわけはありません
その先輩たちも新人の頃は言われていたはずです
しかしその先輩は言うことを聞かなかった、又は始めだけは守っていたのです
言われなくなったからもういいやと思って違反ギリギリのところで自分の都合のいいように行動しているんでしょうね
正直、その先輩たちは評価が上がりにくいです
「仕事さえできればいいんでしょ?」
と思うかもしれませんが、そういうわけでもありません
うちの会社の営業さんを例に挙げてみますね
- ものすごく成績がいいけど遅刻が多い人
- 成績はほどほどで一度も遅刻したことがない人
この2人はどちらも大卒の同期で、違う支店で競い合うように仕事をしています
どちらが先に昇進したと思いますか?
なんと、先に昇進したのは2の成績ほどほどの遅刻しない人だったのです
本来は「もう何年か働いているからそろそろ昇進させるか」と、二人とも候補に挙がっていました
が、1の営業さんは「遅刻が多いというのは仕事に対する態度がまだ甘い!」と上司が渋り、1年見送られてしまったのです
最初のうちは年齢で昇給できるところが多い中、金属年数で横並びになったとき、評価の基準として基本が守れているかというのもとても重要になります
まだ目先のことに精一杯で、未来が見えていない新入社員のころに学んで、覚えてほしいから注意するということを覚えておいてください
遅刻をするな=約束を守れるようになりなさい
会社で遅刻をするとお給料から遅刻分差っ引かれ、自分が損をするだけだと思っている人も少なくないと思います
しかし、新入社員は一人では仕事はできませんよね?
仕事を用意している上司、教えてくれる先輩がいるはずです
自分たちのスケジュールに新人の教育を組み込み、早く仕事に慣れてもらおうと説明の仕方やわかりやすい資料など準備しています
それも上司や先輩の仕事なので準備は当たり前ですが、時間(約束)を守られなかったことでその人たちのスケジュールが崩れます
こういうところで失う信頼は非常にもったいないと思いませんか?
例えば、友達や恋人と映画を観る約束をして、10時に待ち合わせをしたとします
ところが時間になっても相手が来ず、連絡もないまま上映時間を迎えます
ようやく来たと思ったら
「待ち合わせ時間間違えてた…上映時間間に合わなかったけど続きから観ようか」(明らかに寝起きの顔)
大抵の人は許せないのではないでしょうか
せっかくのスケジュールがその時点で崩れ去ることになりますからね
- 遅れると思った時点での連絡もなし
- バレるような嘘をつく
- 悪びれることもなく遊びを続行しようとする
まあ、ここまでくると小学生からやり直せと言いたくなりますが…
こういう人、本当に要るんですよ…
これがもし仕事で先方との大事な商談であった場合、どんなにいいプレゼンを用意していても門前払いされる可能性が大きいです
社会では信頼関係が一番大事になります
お客さんの前に出す前に時間を守らせる癖をつけるためにも、まずは一番身近な約束(始業時間)を守れるようになりなさいと言っているのです
新入社員の基本がわかる86のルール 不安が自信に変わる仕事の覚え方 [ 寺松輝彦 ]30分前に出社しろ=もしものときに備えなさい

普段からギリギリで出社しているひとが、ちょっとした交通機関の遅延で遅刻をするとかなり風当たりが強くなります
「電車、バスが混雑の影響で遅延して10分遅れました」
こんな言い訳を言った日には
「皆同じ通勤時間帯なんだから混んで当たり前、予想つくだろ?」
と、普通にバッサリ切られます
通勤ラッシュ時は、混雑や渋滞で交通機関が遅れるということは多いです
そのちょっとした遅延に遭遇しても余裕を持って出社できるように、目安として30分前にと言いっているのです
学生も社会人も“始業時間”は始まりの時間です
学生時代もそうだったと思いますが、授業開始時間には席についているのが前提でしたよね
よく「始業時間にタイムカードを押せばそこから着替えてもいいんですよね?」
と聞かれましたが、例えば学生時代を思い出してください
「次の時間は体育の授業なので校庭に集まってください」
と先生に指示を受けて、チャイムが鳴ってから着替えるのでしょうか?
着替えのスピードにも個人差はあり、みんなが揃うまで待ってから授業を開始していたのでは早く来た人がバカバカしくなってしまいます
だからこそ設けられた始業時間です
始業時間までが自分の時間なのではなく、始業時間から“よーいどん”で授業や仕事をする時間であることを覚えておいてください
遅刻してしまった時の対処法
何をおいてもまず会社に電話する
朝起きたらとりあえず顔を洗って歯を磨いて…なんてやっている場合ではありません!
1分でも遅刻しそうだと思った時点で必ず会社に電話をしましょう
上司、所属長、仕事を教えてもらっている先輩全員に電話を廻してもらうのがベストです
LINEだけで連絡をしたり、自分以外の人(家族や友達)に連絡をしてもらうのは失礼なので、しっかり自分の言葉で報告をしましょう
あと、よく自分の部署の電話番号がわからず、会社名でググって代表の番号にかけ、内線で上司に回してもらう新入社員がいます
これはかなり印象が悪くなるので、必ず自分の部署の直通電話の番号は控えておいてください
理由は正直に
交通期間の遅延
事故や点検での電車の遅延や交通渋滞でバスが遅延することは多々あります
これは遅刻するかもしれないとわかった時点でしっかり上司に報告して、出社時間の目処が立っていればそれも伝えましょう
それと電車やバスが遅延した場合は“遅延証明書”を必ずもらいましょう
証明書に書いてある時間分は遅刻時間を免除してもらえます
寝坊
これはもうどうしようもなく自分が悪いです
下手な言い訳を考え前に正直に言ってしまった方がウソをつくより印象は下がりません
嘘を信じ込ませる自身があるのならついてもいいですが、相手はこれまでに新入社員をたくさん見ていますし、大抵の嘘はバレます
交通の遅延は調べればわかりますし、体調不良での30分くらいの遅刻は信用されないことが多いです
もし怒られたとしても、素直に自分の非を認められるという誠意は伝わるので正直に言いましょう
ただし、2度、3度と繰り返すと信用がガタ落ちするので一度してしまったら寝坊しない対策を立ててください
体調不良
体調不良は誰しもあることなので仕方ありません
が、朝いつもの時間に会社にこれないほどの体調不良なのに30分程度の遅刻は「そんなに体調悪いなら病院行け」と言われます
ここは難しいところですが、本当に遅刻してしまうほど体調が悪いのであれば早めに半休か有給で休むか判断をし、会社に電話をしましょう
無理に遅刻をして会社に行っても周りに気を遣わせてしまうだけです
入社1年目の教科書 ワークブック [ 岩瀬 大輔 ]まとめ
新入社員は遅刻するな!言われる理由をまとめると
新人のときに時間(つまり約束)を守る癖をつけてもらう
ということです
いろんな観点でみても、時間を制する者は仕事を制すといっても過言ではありません
せっかく雇った新入社員に辞めてほしい会社なんてありません
これから同業者との争いやお客さんの接待、同僚や動機との競争などの社会の波に呑まれ、しごかれていきます
まずは土台を作るための第一歩を後ろではなく前に踏み出せるよう、頑張ってください
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